胸に症状が見られる病気
胸が痛くなる病気
●特発性胸痛症、●プレコーディアルキャッチ症候群、●前胸部激痛症候群、●胸痛症候群
検査をしても異常が見られない胸痛のことをいいます。
6~18歳くらいの子どもが訴える胸痛のなかでもっとも多い病気です。
左胸部のことが多く、痛みが広い範囲に及ぶことはありません。
安静時に多く、激しい運動時や睡眠時にはほとんど起こりません。
大きく息を吸ったときに痛みが見られることがあります。
痛みの持続時間は多くが3分以内です。
●肋間神経痛
肋骨に沿って走っている肋間神経の痛みです。
肋間神経痛が現れる肋骨を軽くトントンと叩くと痛みが強く現れることがあります。
●胸膜炎
子どもでは、マイコプラズマなどの肺感染症で起こることが大半です。
胸膜炎になると安静にしていても胸痛が見られることがあります。
息が苦しくなることもあります。
胸やけがする病気
●食道裂孔ヘルニア
胸やけ、呑酸(どんさん:酸っぱいものや苦いものがのどに上がってくること)、げっぷ、胸痛、飲み込みにくいなどの症状が見られることがあります。
乳腺が大きくなる病気
●思春期早発症
女性では、7歳6ヶ月より前に乳房が発育してくる、8歳より前に陰毛が生えてくる、10歳6ヶ月より前に生理が始まるなどの症状が見られることがあります。
男性では、9歳より前に精巣(睾丸)が大きくなる、10歳より前に陰毛が生える、11歳より前にひげが生えたり声変りがするなどの症状が見られることがあります。
胸の形の病気
●漏斗胸
胸の一部が凹んでいる病気です。
漏斗胸は、ふつう凹みは胸の中央付近ですが、凹みが左右非対称のこともあります。
●鳩胸
胸の上部や下部が膨らんでいる病気です。
以下の病気は、他のページに載せています。
関節痛や皮疹を伴う病気
- リウマチ熱
胸痛や動悸が見られることがあります。
→「熱が出る病気」を見てくださいね。
発疹や水疱が集まってできる病気
- 帯状疱疹
→「発疹が見られる病気」を見てくださいね。
転倒、転落、運動、激しい咳やくしゃみのあとに痛がる
- 骨折
肋骨骨折や肋軟骨骨折では、くしゃみや咳をすると骨折部の痛みが強く現れます。
→「事故、けが、やけどなどの病気」を見てくださいね。
運動や激しい咳をしたあとに痛がる
- 筋肉痛
激しい咳が続くと胸の筋肉痛が起こることがあります。
→「事故、けが、やけどなどの病気」を見てくださいね。
脈が飛ぶ、動悸がする病気
- 不整脈
→「健診や何らかの症状で受診したときに見つかる病気」を見てくださいね。