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精神、発達に関係する病気

夜間に泣く病気

●夜泣き

夜中、眠れずに泣き出す状態を夜泣きいいます。
夜泣き自体は、あまり病気として扱われません。
夜驚症では、声をかけても電気をつけても反応がないのに対して、夜泣きでは反応があります。
生後2~3ヶ月くらいから始まり、小学生になるくらいまで見られることがあります。
夜泣きが始まったら、まずは寝かせたままおなかを優しくトントン、次に抱っこして背中を優しくトントン、それでもだめなら部屋の明かりを調整したり、部屋の外に連れ出して雰囲気を変えてみたり、皆さんいろいろやってはみますが、確実に泣きやませる方法はありません。
科学誌Current Biologyオンライン版(2022年9月14日掲載)には、生後7ヶ月以下の赤ちゃんでは、「抱っこして歩く」、「抱っこして座る」、「ベッドに置く」、「ベビーカーに載せて前後に動かす」を行うと、お母さんが赤ちゃんを抱っこして5分間連続して歩くと泣き止むだけでなく、約半数の赤ちゃんは寝ついたという報告があります。
また、親の腕の中で眠った赤ちゃんをベッドに置くと、一部の赤ちゃんは起きてしまうが、眠り始めから座って5~8分間待ってベッドに置いた場合、赤ちゃんが深い眠りに入り、起きにくくなったとしています。

●夜驚症

睡眠中に突然、恐怖を感じたような表情で泣き叫んだり、悲鳴のような声を上げたり、暴れたりする病気です。
ふつう30分以内に治まります。
2~6歳くらいの子どもに多い傾向があります。

指しゃぶりをする病気

●指しゃぶり

病気の症状として指しゃぶりをすることもありますし、そうでないこともあります。
生後2ヶ月くらいになると指しゃぶりを始める赤ちゃんがいます。
1歳くらいになり、おもちゃで遊んだり、つかまり立ちをしたり、手を使う時期になってくると、だんだん少なくなります。
1歳半~2歳になり、積み木を積んだり、人形を抱っこしたり、複雑に手を使うようになるとさらに少なくなります。
3歳くらいになって、友だちと遊ぶようになるとかなり減ります。
5歳になっても指しゃぶりをする場合は心のケアが必要になる割合が増えます。
指しゃぶりをやめろと言っても子どもはやめられません。
日頃から和やかに接するほうがやめる率は高くなるかもしれません。

言葉の病気

●言葉の遅れ

言葉の発達は個人差があります。
1歳半くらいになると意味のある単語をいくつかしゃべれる子どもが多くなります。
2歳を過ぎると使える単語の数が多くなります。
2~3歳になってもほとんど言葉が出ない場合は、脳の機能に何らかの問題があることがあります。

●吃音(きつおん)、●どもり

話すときの最初の一音につまってしまうなど、言葉が滑らかに出てこないことをいいます。

思わず体が動いたり声が出る病気

●チック

思わず起こってしまう素早い体の動きや発声のことをいいます。
まばたきや顔をしかめるなどの運動チック、鼻をすする、舌やのどを鳴らす、咳払いをする、声が出るなどの音声チックなどがあります。

おしっこに行く回数が多くなる病気

●心因性頻尿

不安や緊張などの精神的なストレスによって尿意をもよおす病気です。
さっきトイレに行ったのに、また行きたがる状態を繰り返します。
4~6歳くらいの子どもによく見られます。

おしっこを漏らす病気

●夜尿症(●やにょうしょう)、●おねしょ

夜間、眠っているときに尿を漏らす(失禁する)ことをいいます。

●遺尿症(●いにょうしょう)

日中に失禁することを昼間遺尿症といいます。

うんちを漏らす病気

●遣糞症(●いふんしょう)

4歳くらい以上の子どもが、本来すべきではない場所で排便してしまうことをいいます。

頭の痛みを繰り返えす病気

●心因性頭痛

精神的なストレスによって起こる頭痛です。
腹痛を伴うこともあります。
学校に行けない、行きたがらないといった状況がときどきあります。

おなかの痛みを繰り返えす病気

●心因性腹痛

精神的なストレスによって起こる腹痛です。
頭痛を伴うこともあります。
学校に行けない、行きたがらないといった状況がときどきあります。

学校に行かなくなる病気

●学校に行かない(●学校に行けない、●学校に行きたくない、●不登校)

学校に行かないまたは学校に行けない状態を不登校といいます。
登校拒否という言葉は使われなくなりました。
不登校という言葉も、使う場面によっては不適切かもしれないという問題はありますが、そう呼ばれます。
本人の不調が原因のこともあれば周囲の環境や人が問題のこともあります。

人、集団、新しいことが苦手な病気

●神経発達症(●神経発達障害、●発達障害)、●自閉症スペクトラム障害(●ASD、●自閉スペクトラム症、●自閉症スペクトラム、●自閉症、●自閉性障害、●広汎性発達障害、●アスペルガー症候群、●アスペルガー障害)、●注意欠如・●多動性障害(●ADHD、●注意欠如・●多動症)、●限局性学習障害(●SLD、●学習障害、●限局性学習症)、●コミュニケーション障害、●運動障害(●発達性協調運動障害、運動症)、●知的障害(●知的能力障害、●知的発達障害)

初期のサインには、目を合わせない、指差しをしない(物事を共有しようとしない)、微笑みを返さない、後追いをしない、他の子どもに関心を示さないなどがあります。
よく見られる症状や状況には、強いこだわりがある、よくかんしゃくを起こす、友だちの雑談に交じることが苦手、友だちがいない、新しい環境が苦手、予定外の出来事にうまく対応できない、場違いの言動をする、いじめの対象になりやすい、音や光の感覚に過敏などがあります。
注意欠如・多動性障害(ADHD)では、落ち着きがない、気が散りやすく集中できないなどがあります。
学習障害では、一部の勉強が特に苦手ということがあります。
知的な発達の遅れを伴う場合と伴わない場合があります。
総じていえば、社会性、コミュニケーション、想像力に不具合が生じやすい病気ということになります。

過呼吸になる病気

●過換気症候群

呼吸が浅く速くなり、本人に「ゆっくり呼吸をして」と呼びかけても、ゆっくり呼吸ができない病気です。
手足の硬直(こわばり)、めまい、動悸、胸痛、吐き気などを伴うこともあります。
神経質で不安傾向が強く緊張しやすい人がかかりやすい傾向があります。

やせる、食べる量が少ない、食べすぎる病気

●摂食障害(●神経性やせ症、●神経性過食症、●過食性障害、●神経性食思不振症)

過度な食事制限をして体重が増えないようにする方、適切な量の食事を自分でコントロールして食べることができず食べすぎる方、一旦、食べたものを意図的に吐いてしまう方、人と一緒に食べたくない方、夜中に起きて食べる方など、いろいろな症状の方がいらっしゃいます。
女性のほうが多い傾向があります。

●性同一性障害、●性別違和、●トランスジェンダー

生まれ持った体の性あるいは戸籍上の性あるいは本人が望む性と、心の性が一致しない状態のことをいいます。
病気の場合もあれば病気でないこともあります。

以下の病気は、他のページに載せています。

泣いたとき呼吸が止まる病気
  • 泣き入りひきつけ(憤怒けいれん)

→「けいれんが起こる、意識がおかしくなる病気」を見てくださいね。

朝起きれない病気
  • 起立性調節障害

→「朝起きれない、めまい、立ちくらみが見られる病気」を見てくださいね。

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