発疹が見られる病気
発疹と熱が出る病気
●麻疹(●はしか)
咳、鼻水、目の充血を伴う熱が2~3日続いたあと一旦下がりますが、再度、高熱(39℃以上が多い)が出るときに発疹が見られます。
中耳炎、肺炎、脳炎を合併することがあります。
●風疹
子どもでは、ふつう熱が上がるとほぼ同時に発疹が現れます。
発疹は顔から始まり、胴体、四肢へと急速に広がります。
首にグリグリが触れます(頸部リンパ節腫脹)。
妊娠している人、妊娠しているかもしれない人には、絶対に近づいてはいけません。
●水痘(●みずぼうそう)
熱と発疹は、だいたい同日に現れます。
軽いと熱が出ないこともあります。
発疹は、すぐ水ぶくれになり潰れ、数日するとかさぶたのようになります。
発疹や水疱が集まってできる病気
●帯状疱疹
体の左右どちらかに、痛みやかゆみを伴う点状の発疹が集まってできます。
体の左右にまたがってできることはほとんどありません。
発疹はすぐ水ぶくれになり潰れます。
多くは胸などの上半身にできますが、顔や目の周りにできることもあります。
顔が赤くなる病気
●伝染性紅斑(●りんご病)
頬が赤くなり、腕や脚にモヤモヤとした発疹が現れます。
風邪のような症状が見られた1~2週間あとに発疹が見られます。
発疹が出たときは、すでに人にうつさない時期になっていて、発熱は見られません。
りんご病のウイルス(ヒトパルボウイルス)が妊娠中の人にうつると、胎児に異常を来すことがあります。
以下の病気は、他のページに載せています。
39℃以上の高熱が出やすい病気
- 突発性発疹
- ツツガムシ病
→「熱が出る病気」を見てくださいね。
のどの痛みが強くなりやすい病気
- 溶連菌感染症(溶血性連鎖球菌感染症)
ときどき細かい発疹が見られます。
→「熱が出る病気」を見てくださいね。
のどや口の中に痛くて赤いポツポツや口内炎ができる病気
- 手足口病
→「熱が出る病気」を見てくださいね。
熱が続き首のリンパ節が腫れる病気
- 川崎病(皮膚粘膜リンパ節症候群)
- EBウイルス感染症
- サイトメガロウイルス感染症
- 伝染性単核球症
→「熱が出る病気」を見てくださいね。
関節痛や皮疹を伴う病気
- 若年性特発性関節炎(若年性関節リウマチ)
- リウマチ熱
→「熱が出る病気」を見てくださいね。
唇や唇の周囲に発疹ができる病気
- 口唇ヘルペス
→「口に症状が見られる病気」を見てくださいね。
湿疹(赤いポツポツなど)ができたり赤くなったりする病気
- 乳児湿疹
- 脂漏性湿疹(乳児脂漏性湿疹、脂漏性皮膚炎)
- よだれかぶれ
- 貨幣状湿疹
- 接触皮膚炎
- 自家感作性皮膚炎
- 多形滲出性紅斑(多形紅斑)
- 蕁麻疹(じんましん)
- アレルギー性発疹
- 薬疹、アレルギー性薬疹
- アトピー性皮膚炎
→「皮膚の病気」を見てくださいね。
かぜをひいたときに発疹が見られる病気
- ジアノッティ症候群、ウイルス性発疹
→「皮膚の病気」を見てくださいね。
発疹以外にも全身性の症状が出ることがある病気
- アレルギー、食物アレルギー、アナフィラキシー、アナフィラキシーショック
アレルギー症状として発疹や蕁麻疹(じんましん)が見られることがあります。
→「皮膚の病気」を見てくださいね。
足(下肢)に紫斑(出血班)が見られる病気
- IgA血管炎(アレルギー性紫斑病、シェーンライン・ヘノッホ紫斑病、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病、アナフィラクトイド紫斑病、血管性紫斑病)
紫斑(出血斑、皮下出血)は、皮膚を手で伸ばしても消えません。
発疹であれば消えます。
→「皮膚の病気」を見てくださいね。
紫斑、鼻血、歯茎からの出血、下血、血尿などが見られる病気
- 特発性血小板減少性紫斑病
紫斑(出血斑、皮下出血)は、皮膚を手で伸ばしても消えません。
発疹であれば消えます。
→「皮膚の病気」を見てくださいね。
皮膚がはげる(はく離する)病気
- 伝染性膿痂疹(とびひ)
- 白癬(水虫、たむし)
伝染性膿痂疹(とびひ)や白癬(水虫、たむし)のごく初期では、発疹だけのことがあります。
→「皮膚の病気」を見てくださいね。
汗が出ることによって起こる病気
- 汗疹(あせも)
→「皮膚の病気」を見てくださいね。
手足の指先や耳たぶが赤く腫れる病気
- 凍瘡(しもやけ)
→「皮膚の病気」を見てくださいね。
刺されたために起こる病気
- 刺虫症
- 海洋生物(クラゲなど)による皮膚障害
→「皮膚の病気」を見てくださいね。