口に症状が見られる病気
口に白いところがある病気
●アフタ性口内炎
赤い発赤ができたあと、クレーターのような小さな穴があくことがあります。
●上皮真珠
歯茎などにできる直径1~数mmの小さな半球状のふくらみです。
生後数ヶ月くらいまでの赤ちゃんに見られます。
よく歯が生えてきたのではないかと思われて来院されます。
●口腔カンジダ症(鷲口瘡)、●カンジダ症
舌や頬の内側が白くなります。
白いミルクかすのように見えることがよくあります。
●地図状舌
舌に赤いところと白いところができて、地図のようなまだら模様になる状態をいいます。
舌が赤く痛くなる病気
●舌炎
舌が赤くなったり、痛くなったりします。
イチゴのようにプツプツができるとイチゴ舌と呼ばれます。
口の中におでき(膨らみ)ができる病気
●粘液嚢胞
口の中の粘膜にできる小さな膨らみです。
多くは直径5mm前後で、1cmを超えることはまれです。
唇や唇のきわが赤くなる病気
●口唇炎
唇が荒れて赤くなる病気です。
●口角炎
唇のきわ(かど)が赤くなったり切れたりする炎症です。
唇や唇の周囲に発疹ができる病気
●口唇ヘルペス
唇や唇の周囲に発疹ができます。
小さな水疱(水ぶくれ)を伴うこともあります。
かさぶたになってから治ることもあります。
舌の裏のひだが短い病気
●舌小帯短縮症
舌小帯は舌の裏の中央にある膜状のひだです。
舌小帯のひだが極端に短かったり、舌の先端まで付いていると、舌が引っ張られ飲んだり食べたりが不自由なことがあります。
3歳くらいになると発音がうまくできないことがあります。
歯が生えてこない病気
●歯牙欠損
歯が生えてこない状態をいいます。
歯が黒くなったり痛くなったりする病気
●う蝕(うしょく)、●虫歯
歯が溶けている状態をいいます。
虫歯は黒いとは限りません。
歯が痛かったり歯茎が腫れる病気
●根尖性歯周炎
歯の根っこのほうに細菌が入り込むことで起こります。
●歯根膿瘍(●根尖膿瘍、●根尖周囲膿瘍)
歯の根元に膿が溜まっている状態をいいます。
骨が吸収されて(溶けて)いることがあります。
歯並びや噛み合わせに不具合がある病気
●不正咬合、●反対咬合
歯並びや噛み合わせがよくない状態を不正咬合といいます。
下顎が前に出ている状態を反対咬合といいます。
口臭を伴う病気
●口臭症
子どもの口臭は副鼻腔炎が原因のことがあります。
胃の病気ということはあまりありません。
味覚がおかしくなる病気
●味覚障害
味覚がおかしくなる病気を味覚障害といいます。
もっとも多い原因は亜鉛不足です。
鉄やビタミンの不足、舌炎、歯周病、新型コロナウイルスなどのウイルス感染、薬の副作用などでも起こることがあります。
赤ちゃんが母乳やミルクを飲めない病気
●哺乳障害
未熟児、ダウン症、脳性麻痺、水頭症のために哺乳が難しいことがあります。
以下の病気は、他のページに載せています。
のどの痛みが強くなりやすい病気
- 溶連菌感染症(溶血性連鎖球菌感染症)
→「熱が出る病気」を見てくださいね。
のどや口の中に痛くて赤いポツポツや口内炎ができる病気
- 手足口病
- ヘルパンギーナ
- ヘルペス性歯肉口内炎
→「熱が出る病気」を見てくださいね。
先天的に唇や口の中の上のほうが割れている病気
- 口唇裂、口蓋裂
→「先天的な病気」を見てくださいね。
上唇の内側のひだが切れた
- 上唇小帯裂傷
→「事故、けが、やけどなどの病気」を見てくださいね。