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はじめての日光浴

適度な日光浴は、免疫力を高めたり、健康な体をつくるために必要といわれています。

開始時期は?

生後1ヶ月の新生児は、抵抗力や免疫力が弱いため、ふつう日光浴の前に外気浴から始めます。
外気浴とは、室外の空気に触れて慣れることをいいます。
外気浴は、生後2週間を過ぎたあたりから、日光浴は、生後1ヶ月を過ぎたあたりから始めるとよいとされています。

時間は?

外気浴や日光浴は、短時間から始めます。
1日10~15分程度から始め、紫外線量が少ない朝8時~10時ころがよいとされています。
赤ちゃんが慣れてきたら、少しずつ長めにしてもよいでしょう。

まずは外気浴

初めての外気浴では、窓を開け、窓越しに外から入る優しい風や穏やかな光を赤ちゃんに浴びせます。

外気浴から日光浴へ

外気浴に慣れたら、日光浴を始めます。直射日光があたらないよう、外の光を浴びせます。
慣れたら、日差しの弱い日を選んで、ベランダや庭で過ごす時間をつくってもよいと思います。

どうして外気浴や日光浴をするの?

新生児期は、まだ1日のほとんどを寝て過ごします。
そのため、昼と夜の区別がついていません。
外気浴や日光浴を始めると、風や光を感じることで、生体リズムが少しずつついてきて、よりよい生活パターンが身につきやすくなります。
適度な外気浴や日光浴は、概日リズム(サーカディアンリズム:体温やホルモン分泌、神経系など、およそ24時間サイクルで現れる基本的な生体機能のリズム)を整える効果があると考えられています。
また、外気浴や日光浴には、骨を強くしたり、免疫力を高める働きもあります。
夜間、いい眠りについて、昼間、元気に過ごせる赤ちゃんになれるよう、お母さんの気分転換も兼ねて、外気浴や日光浴をうまく取り入れましょう。

直射日光、強い紫外線には注意

新生児の肌は、大人よりも薄く繊細です。
日光に含まれる紫外線は、新生児の肌には刺激が強く、負担をかける場合があります。
直射日光にあてないよう注意しましょう。

水分補給はしっかり

新生児は新陳代謝が活発です。
外気浴や日光浴は、体力も使うため、終わったら母乳やミルクを十分摂るようにしましょう。

こんなときはやめましょう

外気浴や日光浴は、やらなくてはいけないものではありません。
起きたばかり、機嫌が悪いとき、授乳直後や眠そうなときに行うと、赤ちゃんのペースが乱れてしまうことがあります。
赤ちゃんの体調を見ながら、無理なく行うようにしましょう。

日光浴の重要性について

日光を浴びるとビタミンDが作られます。
ビタミンDは、腸からカルシウムの吸収を促し骨を強くしてくれます。
母乳中のビタミンDはミルクより少ないため(母乳:0.3㎍/100ml, ミルク:1.2㎍/100ml)、母乳栄養の赤ちゃんでは、ビタミンDが欠乏する割合が高くなります。
母乳栄養の赤ちゃんについて、ビタミンDが欠乏している割合を調査すると、日光浴をしている赤ちゃんでは17%なのに対して、日光浴をしていない赤ちゃんでは43%にも達するとの報告もあります(鶴田恵子ほか. 母乳栄養児のビタミンD欠乏と日光浴. 外来小児科 vol.26 (4), p346, 2023)。
日光浴の大切さが伺われます。

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