薬の味・飲み合わせ・食べ合わせ
溶かすと苦くなる薬がある?
抗生剤などの粉薬(ドライシロップ)の中には、苦い粒状の薬を甘く感じるようコーティングしているものがあります。
そういう薬は、水などの液体に溶かしてしまうとコーティングがはがれて苦くなることがあります。
液体と混ぜて飲むのであれば、十分ザラザラ感が残っている数10秒の間に飲んでしまう必要があります。
口の中でも溶けて苦くなってきますから、口の中に残らないようすぐに美味しい飲み物を飲ませるようにしましょう。
酸っぱめのものと混ぜると苦くなる薬がある?
クラリスロマイシン(クラリシッド、クラリス)は、酸っぱめのものと混ぜると苦くなります。
酸味のある果物やヨーグルト、スポーツドリンクなどと一緒に飲むことは避けましょう。
混ぜて飲むと苦くなる薬がある?
甘いドライシロップの薬も、飲み合わせが悪いと苦くなることがあります。
クラリスロマイシン(クラリシッド、クラリス)という抗生剤(抗生物質、抗菌薬)は、わずかに酸味のあるカルボシステイン(ムコダイン)という薬と混ぜると苦くなります。
グレープフルーツと一緒に飲んではいけない薬がある?
グレープフルーツと一緒に飲むと、血液中の濃度が高くなりすぎて副作用が出やすくなる薬があります。
たとえば、クラリスロマイシン(クラリシッド、クラリス)、ドンペリドン(ナウゼリン)、モンテルカスト(シングレア、キプレス)、トラニラスト(リザベン)といった薬です。
クラリスロマイシン(クラリシッド、クラリス)では、10時間以上ずらしても影響することがあるため、少なくとも24時間以上空ける必要があるといわれています。
24時間以上空けながら服用し続けることはあまりないので、服用期間はグレープフルーツを食べないようにします。
牛乳やチーズと一緒に飲むと効かなくなる薬がある?
ミノサイクリン(ミノマイシン)などのテトラサイクリン系の抗生物質は、あまり子ども(8歳未満)には処方されませんが、カルシウムが多い食品と一緒に飲むと効きが悪くなることが知られています。
牛乳、チーズ、ヨーグルト、小魚、豆腐、納豆などのカルシウムが多い食品は、2時間以上空けてから食べるようにします。