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坐薬

坐薬の使い方

坐薬はどうやって入れればいいの?

容器から取り出して、先の尖ったほうを肛門から挿入します。
乳幼児では、仰向きに寝かせ、両足を上げ、おむつを替えるときの姿勢で入れるとスムーズに入ります。
小学生より大きくなると、左右のどちらかを下にして横向きに寝かせ、膝を胸につけるような姿勢で入れることが多くなります。
坐薬の先を少し濡らしたり、ワセリンやオリーブオイルを塗ったりすると入りやすくなります。
2分の1や3分の1など、切って使わなければいけないときは、包装の上から、きれいな包丁やカッターナイフで斜めに切ることが推奨されています(斜めに切らず、断面が真ん丸の円状になっても大きな問題はありません)。
坐薬の挿入側(先端が尖っているほう)と反対側とでは太さが違うので、長さだけを目安にカットしようとすると誤差が大きくなります。

坐薬はいつ使えばいいの?

熱さまし(解熱剤)の坐薬(アセトアミノフェン坐薬:アルピニー坐薬、アンヒバ坐薬)

熱が出てつらそうであれば使って構いません。
熱の高さはあまり気にする必要はありません。
病気にもよりますが、1~2歳であれば39℃近くまで元気にしていることもありますし、小学生くらいになると38℃以下でもきつくなることがあります。
体温より、つらいかどうかを目安に使えばよいと思います。
アセトアミノフェンであれば、熱が下がりすぎることはまずありません。
発熱がないときに痛み止めとして使うこともできます。
入れてからふつう1~2時間すると効果が現れ、6時間くらいは効いています。

けいれん予防の坐薬(ジアゼパム坐薬:ダイアップ坐薬)

熱性けいれんで使用するけいれんの予防薬は、熱が上がり始めたら(37.8℃を超えたら)すぐに入れます。
熱性けいれんの50%は熱が上がり始めて3時間以内に起こるからです。
入れる目安は、37.8~38℃以上でよいと思いますが、38℃を上回るまで待っていると、急に高くなって間に合わないこともありますから37.8℃以上でよいと思います。
37.8℃を超えれば、多くの場合病的な熱だからです。
熱性けいれんの予防のための坐薬は通常2回入れます。
2回目の挿入は、1回目を入れてから約8時間後です。
8時間後に熱が下がっていれば、2回目を入れる必要はありません。
また上がったときに入れれば問題ありません。

けいれん予防の坐薬と熱さまし(解熱剤)の坐薬を一緒に使うと効きが悪くなります。
熱さまし(解熱剤)の坐薬を使いたいときは、けいれん予防のジアゼパム坐薬(ダイアップ坐薬)を入れたあと、30分以上経ってから入れます。
熱さまし(解熱剤)の飲み薬であれば、ジアゼパム坐薬(ダイアップ坐薬)と同時刻に使っても構いません。

吐き気止めの坐薬(ドンペリドン坐薬:ナウゼリン坐薬)

吐き気が強いときは坐薬を使います。
吐き気が強いときに薬を飲んでも、胃に長く溜まってなかなか効かないことがあります。
その点、坐薬は便と一緒にすぐ出さえしなければ、1時間くらいすると効いてきます。

坐薬を入れたあと、うんちと一緒に出てきたらどうすればいい?

坐薬は34~39℃になると溶け始めます。
挿入後、坐薬が出てきてしまったときは、体温の高さや入っていた時間によって、溶けているときと溶けていないときがあります。
坐薬の形がないときは、一部が吸収されているかもしれません。
時間的な目安でいえば、坐薬を入れたあと15分以内に出てきたら、再度、新しい坐薬を入れることが多くなります。
15分以上経ってから出てきたら、薬がある程度、吸収されている可能性がありますから、新たに坐薬は入れず1~2時間くらい様子を見ます。
まったく効果がなければ、改めて坐薬を入れることもあります。
迷ったときは、病院や薬局に聞いていただくとよいと思います。
30分以上出てこなければ、薬はかなり吸収されています。
1時間以上経っていれば、だいたい吸収されています。

2種類の坐薬を使いたいときは、どの順番で入れればいいの?

熱性けいれんの予防薬(ジアゼパム坐薬:ダイアップ坐薬)と解熱剤(アセトアミノフェン坐薬:アルピニー坐薬、アンヒバ坐薬)を使いたいときは、ジアゼパム坐薬を入れて、30分以上経ってからアセトアミノフェン坐薬を挿入します。
吐き気止めのドンペリドン坐薬(ナウゼリン坐薬)と解熱剤(アセトアミノフェン坐薬:アルピニー坐薬、アンヒバ坐薬)を入れたいときは、ドンペリドン坐薬を入れて、30分以上経ってからアセトアミノフェン坐薬を挿入します。

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