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はじめてのけいれん

はじめてけいれんを起こす病気として多いのが、突発性発疹とインフルエンザです。
どちらの病気も高熱が出るため、熱性けいれんを起こすことがあります。
特に突発性発疹は、高熱が初めて出る病気の中でもっとも多いため、お母さんは、40℃の高熱が出たと思ったら、今度はけいれんが起こり大変心配されます。
でも、以下の対処法に従って、行動いただければ大丈夫です!

対処法

どのようなけいれんか確認します。

  • 左右対称か?:ふつうは左右対称です。
  • 時間は?:時計を見て、けいれんが持続する時間を計ります。
    時間を確認しておかないと、心配のあまり長く感じることがあるからです。
    持続時間は、多くの場合5分以内です。

口の中にタオルやお箸などを入れてはいけません。

嘔吐を招き、吐物による誤嚥を招くことがあるからです。
舌をかみ切るようなことはありません。

大声で名前を呼んだり、体をゆすったりしても、けいれんを止める効果はありません。

多くは自然に止まります。
自然に止まらなくても、病院に行けばけいれんを止める薬があります。

病院に電話してから受診します。

電話をしてから受診しましょう。
万一、診療時間外の場合は、救急外来のある病院に電話をかけて指示を仰ぎましょう。
必ずしも救急車を呼ぶ必要はありません。
交通事故を起こさないよう落ち着いて病院へ向かいましょう。

多くの場合、病院に着いたころには、けいれんは止まっています。

多くは5分以内に止まります。

亡くなったり、後遺症を残したりすることはありません。

脳に障害が残ることはまずありません。
ただし、30~60分以上続く場合(けいれん重積)は注意が必要になります。

熱性けいれんの予備知識

  • 熱性けいれんは、体温が急激に上昇するときに起こることが多いので、病気の初日に起こる割合が60~70%を占めます。
  • 健康児の15人に1人くらいに見られます。
  • 親、兄弟、姉妹に、熱性けいれんの既往がある方は、少し高い率で見られます。

予防

熱性けいれんの予防には、坐薬(ジアゼパム:ダイアップ®)を使います。
37.5℃の熱が出たら、まず1回目を入れます。
8時間後、熱が続くときは、2回目を入れます。
1回目を入れてから、36~48時間効果が持続します。
予防投与をしたほうがよいのは、けいれんが15 分以上続いた方、または以下の(1)~(6)が2つ以上ある方になります。
(1)焦点発作(部分発作)または 24 時間以内に熱性けいれんが2回以上起こった方
(2)熱性けいれん出現前から神経学的な異常や発達遅滞がある方
(3)熱性けいれんまたはてんかんの家族歴がある方
(4)生後 12 カ月未満に熱性けいれんを起こした方
(5)発熱後 1 時間未満に熱性けいれんが起こった方
(6)熱が38℃未満であったのに熱性けいれんを起こした方
以前は、熱性けいれんを2回起こした方が予防投与の対象になっていましたが、最近は15 分以内の短い熱性けいれん(いわゆる単純型)については、何回起こしてもダイアップ坐薬による予防をしなくてもよいという考え方になってきました。

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