熱が出る病気
39℃以上の高熱が出やすい病気
●突発性発疹
39℃以上の高熱が4日くらい続いて、熱が下がるころから発疹が全身に出る病気です。
下痢をしやすく、発疹が出る直前くらいにもっとも機嫌が悪くなりがちです。
●インフルエンザ(インフルエンザウイルス感染症)
急に39℃以上の高熱が出て、倦怠感がひどくぐったりする傾向があります。
少し遅れて鼻水が見られ、続いて咳が出始めます。
●新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
のどの痛みや鼻水が見られたその日か、その次の日くらいから熱が出て、徐々に咳が増える傾向があります。
吐き気や下痢を伴うこともあります。
●咽頭結膜熱(プール熱)
のどが赤くなり、高熱が出て、目やにも出る病気です。
熱が長く続くことがあります。
アデノウイルス感染によって起こります。
●アデノウイルス感染症
咽頭結膜熱を起こすことがあります。
目だけに感染する流行性角結膜炎(はやり目)を起こすこともあります。
●ツツガムシ病
高熱が出て、頭が痛くなり、倦怠感がひどくなります。
体のどこかにツツガムシに刺されたかさぶたがあります。
刺されたところにかゆみや痛みはありません。
手を刺されると脇のリンパ節、足を刺されると足の付け根のリンパ節が腫れます。
熱が出た数日後に顔や胴体に発疹が出ることがあります。
手足にはあまり出ません。
●Q熱
突然の高熱、頭痛、筋肉痛、倦怠感が見られます。
リケッチアと呼ばれる病原菌を吸い込むことによって発症します。
リケッチアは、イヌ、ネコ、ウシ、ヤギ、ヒツジなどの動物にいることがあります。
肺炎や肝炎を起こすことがあります。
●オウム病
オウム病クラミジアという病原菌によって発症します。
オウム病クラミジアは、オウム、インコ、ハトなどの鳥からうつります。
高熱、咳、頭痛、筋肉痛、倦怠感などが見られます。
肺炎を起こすことがあります。
熱が39℃未満のことが多い病気
●かぜ(●感冒、●急性上気道炎、●風邪症候群)
咳、鼻水、熱などの症状が見られる感染症をふつう風邪といいます。
症状が熱だけのこともあります。
のどの痛みが強くなりやすい病気
●溶連菌感染症(溶血性連鎖球菌感染症)、●溶連菌性咽頭炎
のどが痛くなり熱が出ます。
のどの奥に赤い点々ができて、扁桃腺が赤くなります。
吐き気がしたり、体に発疹ができることもあります。
●咽頭炎(●のど風邪)
のどが赤くなり、熱が出ることもあります。
いろいろなウイルスや細菌で起こります。
●扁桃炎
扁桃腺が赤くなります。
膿を持ったり、白い白苔(はくたい)が付くこともあります。
ひどくなると熱が上がります。
溶連菌やアデノウイルスなどの感染でよく見られます。
●扁桃周囲炎、●扁桃周囲膿瘍
のどに細菌が感染して、扁桃腺の周りに広がった病気のことをいいます。
のどの痛みがひどく、熱が出ることもあります。
繰り返し熱が出る病気
●周期性発熱症候群(●周期熱症候群)、●PFAPA症候群
扁桃炎、口内炎、首のリンパ節の腫れなどを繰り返す病気です。
のどや口の中に痛くて赤いポツポツや口内炎ができる病気
●手足口病
熱が出て、のどや口の中に赤い点々や口内炎が見られます。
少し遅れて手足に発疹が見られます。
のどや口の中が痛くて食欲がなくなることがあります。
つばを飲まなくなり、よだれが増えることもあります。
●ヘルパンギーナ
熱が出て、のどや口の中に赤い点々や口内炎が見られます。
のどや口の中が痛くて食欲がなくなることがあります。
つばを飲まなくなり、よだれが増えることもあります。
手足に発疹は見られません。
●ヘルペス性歯肉口内炎
初めて単純ヘルペスウイルスに感染したときに発症します。
のどが赤くなり、高熱が出たあと口の中に口内炎がたくさんできて歯茎が赤くなります。
熱が続き首のリンパ節が腫れる病気
●川崎病(●皮膚粘膜リンパ節症候群)
高い熱が続き、発疹が現れ、首のリンパ節が腫れ、白目、唇、舌が赤くなり(いちご舌)、手足がむくみなどが見られます。
BCGを接種したところが赤くなる傾向があります。
●EBウイルス感染症
のどが赤くなり、熱が続き、リンパ節が腫れることがあります。
●サイトメガロウイルス感染症
熱が長く続くことがあります。
EBウイルス感染症と似たような症状ですが、のどが赤くなったり、首のリンパ節が腫れる割合は少ない傾向があります。
●伝染性単核球症
のど(咽頭)や扁桃腺が赤くなったり腫れたりします(咽頭炎や扁桃炎)。
首のリンパ節が腫れ(頸部リンパ節腫脹)、皮膚に発疹が見られることもあります。
EBウイルス感染症やサイトメガロウイルス感染症で起こります。
脇や足の付け根のリンパ節が腫れる病気
●猫ひっかき病
ネコに引っかかれた10日後くらいからリンパ節が腫れて微熱が出る病気です。
リンパ節が腫れるところは、引っかかれた場所が手なら脇、足なら足の付け根です。
微熱、咳、鼻水が長く続くことがある病気
●クラミジア感染症
微熱(37℃台まで)、長く続く咳、鼻水、のどの痛みなどの症状が長く続くことがあります。
咳がひどくなる病気
●RSウイルス感染症
赤ちゃんがかかると高熱が続き、咳がひどくなる病気です。
喘鳴(ゼーゼー)がひどくなって息が苦しくなることもあります。
年齢が大きくなると、かかっても症状が軽い傾向があります。
●ヒトメタニューモウイルス感染症
赤ちゃんがかかると高熱が続き、咳がひどくなる病気です。
喘鳴(ゼーゼー)がひどくなって息が苦しくなることもあります。
年齢が大きくなると、かかっても症状が軽い傾向があります。
●マイコプラズマ感染症、マイコプラズマ気管支炎、マイコプラズマ肺炎
気管支炎や肺炎を起こします。
周囲で流行していたり、熱や咳が長く続いたときに疑われます。
●クループ(●クループ症候群、●喉頭炎)
ケンケン咳が出ます。
ひどくなるとオットセイや犬が吠えたような咳(犬吠様咳嗽)になります。
咳は真夜中にひどくなる傾向があります。
●気管支炎
ふつう風邪の咳がひどくなったときに疑います。
ひどくなると肺炎になることがあります。
●喘息性気管支炎
咳が出て、ゼーゼー、ゼロゼロという痰の音(喘鳴:ぜいめい、ぜんめい)が聞こえます。
息が苦しくなる喘息とは別扱いされます。
熱が出ることもあります。
風邪の熱が下がったあと喘息性気管支炎の症状が続くこともあります。
●細気管支炎
発熱、咳、ゼーゼー(喘鳴)、ヒューヒューが見られ、ひどくなると息が苦しくなります。
ふつう2歳以下に起こります。
RSウイルスに感染するとよく起こります。
●肺炎
風邪や気管支炎の熱が長く続いていると肺炎が起こることがあります。
肺炎になると、ふつう咳はひどくなります。
元気がなくなりぐったりする(重症化しやすい)病気
●インフルエンザ菌感染症
ヒブワクチンで予防できる感染症です。
中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、髄膜炎、化膿性関節炎などを起こします。
重症化しやすい感染症です。
インフルエンザウイルスの感染症とは違います。
●肺炎球菌感染症
肺炎球菌ワクチンで予防できる感染症です。
中耳炎、肺炎、髄膜炎、敗血症(血液の中に菌が増える)などを起こします。
重症化しやすい感染症です。
頭痛や嘔吐を伴う病気
●髄膜炎
ウイルスや細菌が、脳や脊髄を被う髄膜に感染すると発症します。
熱が下がらず、吐き気、嘔吐、頭痛が続く傾向があります。
けいれんが見られることもあります。
●脳炎
ウイルスや細菌が、脳に感染すると発症します。
熱が下がらず、吐き気、嘔吐、頭痛が続く傾向があります。
けいれんが見られることもあります。
●脳症
インフルエンザウイルス感染症にかかったときなどに発症します。
吐き気、嘔吐、頭痛、意識障害などが見られます。
関節痛や皮疹を伴う病気
●若年性特発性関節炎(●若年性関節リウマチ)
16歳未満の子どもに起こり、原因がはっきりせず、関節炎の症状(痛み、腫れ、発赤、熱感など)が6週間以上続く病気です。
関節炎は、指などの小さな関節に起こることもありますし、膝などの大きな関節に起こることもあります。
皮疹が出ることもあります。
●リウマチ熱
溶連菌感染症にかかったあとに発症することがあります。
発熱、関節痛(移動性多関節炎)、心臓の炎症による胸痛、動悸、頻脈(心炎)、発疹(輪状紅斑)、皮膚の小さなしこり(皮下結節)などが見られます。
のちに、意図しない運動(舞踏病)が見られることもあります。
以下の病気は、他のページに載せています。
発疹と熱が出る病気
- 麻疹(はしか)
- 風疹
- 水痘(みずぼうそう)
→「発疹が見られる病気」を見てくださいね。
顔が赤くなる病気
- 伝染性紅斑(りんご病)
→「発疹が見られる病気」を見てくださいね。
吐き気や腹痛が続きやすい病気
- 肝炎
→「吐き気、嘔吐、食欲がなくなる、脱水になる病気」を見てくださいね。
熱や嘔吐を伴いやすい病気
- 感染性胃腸炎(感染性腸炎、嘔吐下痢症、白色便性下痢症)
- ウイルス性腸炎
- 細菌性腸炎
- 胃腸炎
→「下痢をする、うんちが白くなる、血便が出る病気」を見てくださいね。
熱が高いときにけいれんが起こる病気
- 熱性けいれん
→「けいれんが起こる、意識がおかしくなる病気」を見てくださいね。
鼻水、鼻づまりが見られる病気
- 副鼻腔炎
→「鼻に症状が見られる病気」を見てくださいね。
耳の下が腫れたり首の横や頭のうしろにしこりが触れる病気
- おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
- 化膿性耳下腺炎
- 頸部リンパ節腫脹
- 頸部リンパ節炎、化膿性リンパ節炎
→「首に症状が見られる病気」を見てくださいね。
おなかが痛くなる病気
- 急性虫垂炎
→「おなか、おへそに症状が見られる病気」を見てくださいね。