おなか、おへそに症状が見られる病気
おなかが痛くなる病気
●急性虫垂炎、●虫垂炎、●盲腸炎、●盲腸
熱が出て、おなかの痛みが見られます。
仰向けに寝て、おなかの右下を押さえると痛みが増す傾向があります。
飛ぶと(跳躍すると)おなかに響くようであれば可能性はさらに高くなります。
●腸間膜リンパ節炎
右下腹部の腸(回盲部)周囲にあるリンパ節に炎症(痛み)が起こる病気です。
感染性胃腸炎や風邪などによって起こります。
発熱、右下腹部痛など、急性虫垂炎と同じような症状が見られます。
12~20歳に多く見られます。
●胃潰瘍
腹痛、吐き気、嘔吐、胸やけが見られることがあります。
嘔吐したとき、吐物に血液が混じっていれば特に疑います。
胃潰瘍から血液がにじむと、うんちが黒っぽくなることがあります。
●十二指腸潰瘍
腹痛、吐き気、嘔吐が見られることがあります。
十二指腸潰瘍から血液がにじむと、うんちが黒っぽくなることがあります。
●過敏性腸症候群
腹痛、おなかの張り、下痢または便秘、下痢と便秘を交互に繰り返えすなどの症状が見られます。
●卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)
良性の卵巣腫瘍で若い人に多く見られます。
ときに乳児や新生児でも見られます。
腫瘍が大きくなるまで自覚症状がないことが多いのが特徴です。
腫瘍が大きくなるに従いおなかが張る、下腹部が痛い、腰が痛い、便秘がちになる、おしっこが近くなるなどの症状が見られます。
1~13歳では、腹部の腫瘤が主な症状であったりします。
卵巣の根元が回転して捻じれる茎捻転(けいねんてん)を起こし、突然、激しい痛みと嘔吐に襲われることがあります。
おへその病気
●臍ヘルニア(さいヘルニア)
おへそが出ている状態をいいます。
赤ちゃんは、泣いたり息んだりしておなかの中の圧力が高くなるとおへそが出やすくなることがあります。
●臍出血(さいしゅっけつ)
へその緒が取れたあと、しばらく出血が続くことをいいます。
●臍肉芽、●臍肉芽腫(さいにくげしゅ)
へその緒が取れたあとの傷が、一部かたまりになった状態をいいます。
ジュクジュクが長く続くことがあります。
●臍炎(さいえん)
へその緒が取れたあとの傷口から細菌が入り、おへその周りが赤くなったり、腫れたりする状態をいいます。
ひどくなると細菌が全身を回ることがあります。
以下の病気は、他のページに載せています。
嘔吐や血便が見られる病気
- 腸重積症
→「吐き気、嘔吐、食欲がなくなる、脱水になる病気」を見てくださいね。
食べたものに当たって嘔吐や下痢が見られる病気
- 食中毒
→「吐き気、嘔吐、食欲がなくなる、脱水になる病気」を見てくださいね。
吐き気や腹痛が続きやすい病気
- 肝炎
「吐き気、嘔吐、食欲がなくなる、脱水になる病気」を見てくださいね。
熱や嘔吐を伴いやすい病気
- 感染性胃腸炎(感染性腸炎、嘔吐下痢症、白色便性下痢症)、ウイルス性腸炎、細菌性腸炎、胃腸炎
→「下痢をする、うんちが白くなる、血便が出る病気」を見てくださいね
白っぽいうんちが続く病気
- 胆道閉鎖症
- 先天性胆道拡張症
→「下痢をする、うんちが白くなる、血便が出る病気」を見てくださいね。
うんちが出にくくなる病気
- 便秘症
- ヒルシュスプルング病
- 腸閉塞
- 腸回転異常症、中腸軸捻転症(腸捻転)
→「便秘になる病気」を見てくださいね。
足(下肢)に紫斑(出血班)が見られる病気
- IgA血管炎(アレルギー性紫斑病、シェーンライン・ヘノッホ紫斑病、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病、アナフィラクトイド紫斑病、血管性紫斑病)
最初の症状が腹痛のことがあります。
→「皮膚の病気」を見てくださいね。
おなかの痛みを繰り返えす病気
- 心因性腹痛
→「精神、発達に関係する病気」を見てくださいね。